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タレント 田中律子さんが語る「私のパワーの源は沖縄の海」

子どもの頃から芸能界で女優、タレントとして活躍する田中律子さん。芸能活動と並行して海好きな一面を持つ田中さんは現在、大好きな沖縄で暮らしながら、サンゴの再生事業に取り組むNPO法人の理事やサップヨガのインストラクターを務められるなど、海にまつわるさまざまな活動をおこなっています。

海を身近な存在として親しんでいる田中さんに、海に関心を持つようになったきっかけや現在取り組んでいる活動、そして海辺での暮らしについてお話を伺いながら、田中さんが大事にされている海への想いと、日々心掛けている海に対するそなえを教えていただきました。

(プロフィール)
田中律子さん
女優・タレントとして活動を行いながら、NPO法人アクアプラネット理事長、日本サップヨガ協会理事長を務め、サンゴの再生事業やサップヨガの指導者の育成など海にまつわるさまざまな活動に取り組んでいる。ダイビングインストラクター、ヨガインストラクターの資格を保有。

いつも心にあるのは、「海への恩返しがしたい」という想い

—海に興味を持ちはじめたきっかけは、何だったのでしょうか?

田中:
14歳の時、撮影のお仕事で沖縄を訪れたのがきっかけです。撮影は陸上だったのですが、合間に「やってみる?」と誘われて、ダイビングの体験をさせてもらったんです。その時に美しい海の世界に魅了されてダイビングにはまり、18歳の時にはライセンスを取りました。

それから毎年、沖縄の座間味島へ潜りに行っていたのですが、そこで珊瑚の白化現象を知ったんです。最初は海中の真っ白なサンゴがとてもきれいで、海上に上ってからキャプテンや潜った人達と「今日のサンゴ礁、すごいきれいだね」と話をしたら、実はそれがサンゴが死ぬ直前の状態である白化現象だということを聞いて、ものすごいショックを受けました。

1998年のエルニーニョ現象が起きた時にも約90%の沖縄のサンゴが死滅してしまい、そこから少しずつ復活はしてきていますが、14歳の時に見た沖縄の海に戻したいという想いから、「何とかならないかな。何かできることをやりたい」という気持ちがあって。

—その想いが、NPO法人アクアプラネットの設立につながったと。

田中:
はい。私がそんな想いを抱いていた時に、沖縄でサンゴ養殖を行っている金城浩二さんとテレビのお仕事でお会いしたんです。そこで意気投合して一緒にサンゴを守る活動をしていこうということになって、2006年6月にNPO法人アクアプラネットを立ち上げました。

—実際に、どのような活動をおこなっているのでしょうか?

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田中:
日本国内最大のサンゴ群生地(石西礁湖)を持つ八重山の海を活動拠点に、サンゴの再生活動や啓発活動をおこなっています。サンゴは保護動物なので一般的に採捕は禁止されていますが、沖縄県に採捕許可をいただいてサンゴを採取し、マザーコーラルとして育てて大きくなったものを株分けします。それを海の中で育てて、大きくなったらまた違う場所へ移植して育てるという活動を続けています。

—10年以上活動を続けられている中で、どんな変化が見られますか?

田中:
生き物の成長は自然の営みの一部なので、植えたサンゴが100%生きているかといえばそうではありません。台風が来て折れたり、水温が高くなってしまうと死んでしまう。そういうことで増減を繰り返している状況ではあります。サンゴも動物なので、あまり過保護に育てても自然界では生きて行けないですし、その点は人間と同じように感じます。

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—今、目指されている目標を教えてください。

田中:
アクアプラネットのモットーとしては、「この海を100年後の子ども達に残そう」というのがあります。それから私個人としては、海でずっとあそんで慣れ親しんだ経験があるので、海に恩返しをしているつもりで活動をおこなっています。自分の子どもや孫の世代の子ども達に、私があそんだことを体験してもらいたいなという気持ちで取り組んでいますね。

—アクアプラネットの活動以外にも、日本サップヨガ協会の理事長を務められていますね。

田中:
指導養成講座を年間3回やっていて、私も指導者としてインストラクターの育成をおこなっています。海が好き、アクティブな方など、指導者になりたい人は増えているのですが、新型コロナウイルス感染症対策として4月と6月、そして9月のトレーニングも中止にしました。今後の予定は未定ですが、興味のある方は日本サップヨガ協会のホームページかインスタグラムをチェックしていただけるとうれしいです。

やっぱり沖縄の海が一番好き。海は自分にとって、なくてはならないもの

—ここからは、田中さんにとっての海という視点で、お話をうかがっていきたいと思います。子どもの頃は、海でどんなことをされましたか?

田中:
東京生まれ東京育ちなので、子どもの頃は江の島などに遊びに行ったりしていました。中学生の頃に仕事で国内外の海へ連れて行ってもらい、沖縄、グアムやサイパン、ハワイなどの海に行ったりしましたが、行った時は必ずダイビングをやらせていただいていましたね。

—現在、沖縄に住まわれているそうですが、海辺での暮らしはいかがですか?

田中:
14歳で沖縄を訪れてから、お休みの度に毎年旅行をしていて、18歳の頃には沖縄に住みたいなと思っていました。8年前に家を買って移住してから約4年が経ちましたが、好きなものに囲まれてとても快適に暮らしています。

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海が大好きなので、海が目の前にある家を10年くらい探してやっと見つけました。夏は家の左側に夕陽が沈んで、冬になると太陽がだんだん見えなくなって真冬は見えなくなるんです。また春になると太陽が左側から出てきて…東京などにいると太陽がどっちから出ているかもわからないですよね。太陽や風といった自然の中で、季節を感じながら暮らしているというのがいいですね。

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それから、特に私が住んでいる場所はお年寄りが多いので、ご近所のおじいちゃんやおばあちゃんが育てたお野菜やフルーツ、獲ってきたお魚をくださったり、とても可愛がってもらっています。逆に私が地方などへロケに行った際はお土産にお菓子を買ってきたりして、物々交換なんかをしていますよ。

—沖縄の海の魅力を教えてください。

18歳の頃から通っている沖縄の座間味島が大好きなんですが、そこで出会った人たちとは今でも仲良しで、島に戻るたびに「おかえり」と迎えてくれるし、私が名付け親になった子もいるんですよ。スーパーが一軒しかない、他に何もない所ですが、18歳の時に行った時と本当にあまり変わってなくて、その変わらなさにとても魅力を感じています。

国立公園にもなっている自然が豊かで美しい座間味の海は、私の中では特別な海ですね。いろいろな海を見てきましたが、沖縄の海は世界でも3本の指に入るくらいきれいだと思います。やっぱり沖縄の海が一番好きです。

—田中さんにとって、海はどんな存在でしょうか?

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私のライフスタイルにとって、ストレス発散、エネルギーチャージの場所であり、なくてはならないものです、自分の身体の一部のような。一週間海に入っていないとなると、少し気持ちがモヤモヤする感じですね。

予測不能なことが起こる海、そなえることで助かる命がある

—最後に、海に親しみ、海とともにある暮らしをする中で、日頃心掛けている海のそなえについて教えてください。

海の表情は日によってまったく違いますし、例えば泳ぎが得意な人でも足がつってしまったら泳げなくなってしまうなど予想のつかない状況に陥るようなことも多く発生します。だから海へ行く時は、その日の海峡状況、干潮満潮時間、風向と風速は必ず見ています。もしも風速5メーター以上になったらサップに出ない、レッスンは中止にするなど安全規定をしっかり守るようにしています。サップヨガでも安全管理やレスキューの指導をする際は、一人が溺れる役をしてもう一人が海中から陸地まで連れて行って心肺蘇生までおこないますし、波の高さや風速、干潮満潮時刻などを判断できるように指導をしています。

それから、シュノーケリングやサップを行う時にも大丈夫と思わずに、リーシュコードとライフジャケットは必ず着用してもらっています。ライフジャケットを着用せずに亡くなってしまう事故が多発していますよね。ライジャケ一つあるだけで助かる命があるので、着用は重要だと思います。

海では、「大丈夫だろう」という気持ちがリスクを高めます。あそぶ方自身が気をつけないといろいろな人に迷惑をかけることにもなりますし、何かあった時のためのそなえを頭に働かせておかないと。そなえることで、絶対に助かっているだろう命もあるので。

***

田中さん、ありがとうございました。海を大事に想い、親しんでいるからこそ、海のもつ危険な面にもしっかり目を向けてそなえるようにする。お話を伺いながら、そんな姿勢で海と向き合っていらっしゃる印象を受けました。海の危険を知ることは、海と仲良くつきあっていくためのマナーなのかもしれませんね。

それにしても、自然のサイクルを肌で感じる海辺の暮らし…心から素敵でうらやましいと思いました…!!

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有限会社アール https://r-mnet.com/
田中律子さんInstagram https://www.instagram.com/ri2kotanaka/?hl=ja


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減らない海辺の事故、毎年平均30人もの子どもたちが犠牲となっている現状を変えるために活動しています。海辺のワクワクを安全に。noteでは最新の活動とメンバーの想いをお伝えします。私たちの活動は「海と日本PROJECT」の一環で実施しています。http://uminohi.jp/

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