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心の余裕、知識の余裕、体力の余裕、 “3つの余裕”で「危ない!」を防ぎたい

本インタビューは、2018年〜2019年度、旧サイトにて公開したものです。

2018〜2019年にかけ、海のそなえ事務局では海や子どもの安全に関わる事業を行っている7名の方にお話を伺いました。

10月初旬なのに初夏のように晴れた鎌倉で、颯爽と自転車で現れた比留間悟さん。子どもの安全を守るためには、3つの余裕が必要だということを、まっすぐ語ってくださいました。

各地での海水浴場の閉設、外出自粛など、例年とは状況が違う2020年の夏。それでも水辺の事故に関する報道は例年と変わらず、すでに耳にすることが多くなっています。この状況を前に、私たち大人ができることは何か。改めて考えるきっかけになったらと思います。

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プロフィール
ライフセーバー/プロスキーヤー 比留間悟さん

東京都府中市出身、鎌倉市在住。豊富なスポーツ経験と人脈を生かし夏冬問わずさまざまなスポーツイベントのディレクションを行う。その活動は多岐に渡り、トライアスロンやアドベンチャーレースなどにおけるライフガード、コース設定の他、スキーやスノーボードの国際的なイベントも手がける。施設管理では国内有数の室内水泳場でもある「東京体育館室内プール」「辰巳国際水泳場」などのオープニング立ち上げを担当。国内外ジャンルを問わず幅広い施設、イベントの安全管理実績を持つ。


安全で楽しいスポーツイベントづくりに、ライフガードの知見を活かしています

ー比留間さんが活動されている内容について教えてください。

比留間:

ライフガードの他、夏は海辺、冬は雪山など一年中スポーツイベントのディレクションを行っています。僕の場合は子どもも大人も楽しめるアクションスポーツの担当が多いですね。

ライフガードとしての業務とスポーツイベントのディレクションは、求められる要素が似ています。どちらも小さなケガや、アクシデントがつきものなんです。ケガや事故が起こった場合には、瞬時に優先順位を決め素早い対応をしなければいけない。ライフガードの経験をもとに、準備段階から細心の注意を払っています。

皆さん、レジャーの際にはライフガードがいる安全な海水浴場を選んでください。ライフガードのいない海では……なるべく泳がないで(笑)。

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「ちょっとくらい大丈夫」? 保護者の安全管理意識の低さが課題

ー活動の中で、保護者の方へ伝えたいことを教えてください。

比留間:

海でのレジャーシーンでは、おしゃべりに夢中になり、お子さんから目を離してしまう保護者を多く見かけます。一瞬目を離した隙にいなくなる、おぼれてしまうといった事故も珍しくはありません。子どもの行動範囲は、大人が想像するよりだいぶ広いんですよ。

ライフガードは海辺の安全を守る職業。子どもだけでなく海水浴場全体に目を配っています。「ライフガードがいるからちょっとくらい大丈夫」という思い込みは、海辺の事故につながります

「自分の子どもは自分で守る、子どもからは目を離さない」と、安全管理意識を高く持ってほしいですね。

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あわや「危ない!」の瞬間に、焦らず動ける大人を増やしたい

ー今後、保護者たちへ持ってほしい意識について教えてください。

比留間:

僕らライフガードは、普段からトレーニングや海難救助訓練をおこなっています。それは、溺れている人を助けることは、自分の命も危険にさらすことだから。訓練をしていない一般の人が助けに行くと、途中で力尽き二重事故を起こす場合も。

そこで、保護者の皆さんには「危ない!」となったときにパニックにならない“心の余裕”、また、近くのライフガードを呼ぶなど助け方を知っている“知識の余裕”を持っていただきたいです。

僕らライフガードは“体力の余裕”を持ち、“3つの余裕”で無事故に取り組んでいます。僕たちはそなえています。いつ事故が起きても助けられるように。


心身共に余裕を持とう

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ー事故を起こさないために、わたしたちができることを教えてください。

比留間:

子どもの安全を守ることは、海が好きな子どもを育てることにつながります。子どもの水難事故を見つけたら、慌てて助けに向かうのではなく、“3つの余裕”で、子どもを確実に助けましょう。ライフガードが居れば、絶対に声をかけてくださいね。

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比留間さんが抱く”3つの余裕”。ライフセーバーだけでなく、保護者、子どもに関わる大人が協力し合いながらの行動と考え方が必要ですね。

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減らない海辺の事故、毎年平均30人もの子どもたちが犠牲となっている現状を変えるために活動しています。海辺のワクワクを安全に。noteでは最新の活動とメンバーの想いをお伝えします。私たちの活動は「海と日本PROJECT」の一環で実施しています。http://uminohi.jp/

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わたしたちの活動に賛同し、ともに“子どもの海の事故ゼロ”を目指す方への取材記事や寄稿文を掲載しています。海や子どもに関わる人たちが抱く、さまざまな想いにふれてみてください。