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過去20年間の海水浴場での救助実態を調査、主な要因は「離岸流」「風」「泳力不足」でした

子どもから大人まで楽しく時間を過ごす海水浴場で、どんな事故が起きる可能性があるのか。海水浴を思いきり楽しむためにも、調査結果から実態を知り、海の安全への意識を高めることは大切ですよね。

今回は、公益財団法人日本ライフセービング協会が、全国にある同協会認定のビーチで活動するライフセーバーからの1998年から約20年にわたるレスキュー内容の報告書をもとに取りまとめた「海水浴場における溺水の実態」をもとに、救助に関する調査結果をシェアしたいと思います。

海へ行く前のそなえのひとつとして、参考にしてみてください。

全国の約200のビーチで調査を実施、自然的要因の約46%は「離岸流」が原因

日本ライフセービング協会が認定する約200のビーチで行われた調査からわかったのは、自然的要因におけるレスキューが必要な事故で最も多いのは、岸から沖へ強い潮の流れを引き起こす「離岸流」。その割合は、全体の約46%を占めていることでした。

また、「離岸流」の注意喚起は多くされていますが、意外と知られていないのが「風」による事故。近年は「風」により沖に流されて戻ってこられなくなる事故が、全体の約32%を占めています。

潮の流れ、風。海は、人間の力では抗うことができない、さまざまな自然の力がはたらく場所であることを絶対に忘れてはいけませんね。

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データ:公益財団法人日本ライフセービング協会

命を守るための泳ぎ方を身につけておきたい!人的要因は「泳力不足」でのレスキューが第1位

自然的要因の多くは「離岸流」「風」なのに対して、人的要因で最も多いのは泳力不足で全体の約60%にものぼります。

日本では小学校から、水の物理的特性を理解し、水の危険から身を守るための運動として水泳の授業が始まりますが、泳力不足で溺れる人は今なお減らず、救助の割合は横ばいとなっています。

海では、クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライの四泳法よりも、“呼吸をしながら水の中を進む”といった、命を守るための最低限の泳力が必要になっています。

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データ:公益財団法人日本ライフセービング協会

年々増加の傾向、応急処置の第1位は「クラゲ」

その他、ライフセーバーの応急処置で最も多いのは「クラゲ」です。2014年~2018年においては、年平均でクラゲ被害は12,165.6件にものぼり、年々増加傾向にあります。その次に多いのが「切傷」で3,249.2件「擦過傷」が1,761.6件と続きます。

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データ:公益財団法人日本ライフセービング協会
※こちらのグラフは少し分かりにくいかもしれません。くわしく知りたいなどの要望があればご連絡ください。

海辺の事故は突然起こるのではなく、さまざまな海の危険が重なった結果起こるのだと考え、海へ出かけるときには、海のそなえをしっかりおこなうこと。

それが、海での安全を確保するための第一歩だといえるでしょう。

今回調査でわかった、海水浴場におけるレスキューの主な要因。今後はこのノートを通して、「離岸流」「泳力不足」などの各要因に対して、わたしたちがどのような対策をしたら良いかなど、くわしくご紹介していきたいと思っています。

留意点
海水浴客人口が一定ではないため、年によって母数が異なります。

詳しく知りたい方は、フッターの「クリエイターへのお問合せ」からお願いいたします。

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減らない海辺の事故、毎年平均30人もの子どもたちが犠牲となっている現状を変えるために活動しています。海辺のワクワクを安全に。noteでは最新の活動とメンバーの想いをお伝えします。私たちの活動は「海と日本PROJECT」の一環で実施しています。http://uminohi.jp/