【前編】「人生折り返し地点、楽しむのはこれから」 マーク・パンサー51歳、海辺の暮らしで見出した新たな人生
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【前編】「人生折り返し地点、楽しむのはこれから」 マーク・パンサー51歳、海辺の暮らしで見出した新たな人生

90年代の音楽業界で一世を風靡した小室ファミリーの一人、globeのマーク・パンサーさん。現在は鎌倉の海が目の前に広がる家で、自然に親しんだ暮らしを送られています。そんなマークさんに、今回なんと素敵なご自宅にて事務局の磯野と河田がインタビューをさせていただきました!人生観が変わったという鎌倉の海辺の暮らしから、水辺でのリスクを子どもに伝えるためのマークさん流子育て法まで、他では聞けない貴重なお話をたっぷり伺ってきたので、前編・後編と2回に分けて、お届けしていきたいと思います。まず今回は、こちらの前編をどうぞ!

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(プロフィール)
マーク・パンサー
日本を代表するユニット「globe」のメンバー。トップDJとして出生地であるフランスをはじめ、世界中でプレイしながら、バラエティや情報番組といったテレビ、ラジオになど各種メディアにも多数出演。また、芸能活動を行う傍ら、小・中・高生向けのDJ・モデルスクールをプロデュース監修や大阪芸術大学 音楽論客員教授を担い、次世代の育成などを行っている。

娘がテレビの前でよだれを…「このままじゃヤバい」一家総出で自然のある暮らしへ

―鎌倉に住み始めたのは、いつ頃からですか。

生まれはマルセイユだけど、日本へ来てからはまず母の実家がある千住に住んでいたんですよ。でも、親父は狭い御蔵の暮らしに馴染めなかったようで、茅ケ崎の中海岸方面へ引っ越し。以来、小さい頃の思い出といえばビーチだよね。その後、フランス語学校に通うために東京へ移り住んだんだけど、globeの活動が忙しくなって娘の面倒をなかなか見られない状況になってしまって。テレビの前からずっと動かずによだれを垂らす娘の姿を見て、「これはだめだ。自然のある暮らしが必要だ」と痛感して、祖父母も含めた3世代で石垣島へ移住しました。

石垣島には8年くらい住んでいたかな。その後、娘の進学に合わせてニースや神戸などに移り住んで、30年ぐらい前からある逗子マリーナのマンションに住むようになった。そこから今の家に住み始めたのは、昨年9月。この家を持っている人がたまたま知り合いで、「ここに入りなよ」と言ってくれたんですよ。振り返ってみると、海はいつも暮らしの隣にあったね。

-いろいろな海辺の街を転々とされる暮らしだったんですね。

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娘のためというのもあるけど、親父が自由気ままに動くのが好きなヒッピーだったことも影響しているのかも。2馬力の2CV(※編集部注/シトロエン社から発売された、フランスを代表する大衆車)で、フランスから日本まで来るような人で、日本でもしょっちゅう引越しをしていたし、世界中を廻っていたから。親父は漫画家だったんだけど、そんな自分の世界一周の旅を写真だけじゃなく、数百ページの漫画に残していて。しかも、それが今度『GQ』で連載されるらしいです。人生って面白いもんだよね(笑)。

-現在の鎌倉での暮らしはいかがですか。

砂嵐で家中砂だらけだし、掃除はしょっちゅうしないといけないし、大変で不便だけど、最高の暮らし。それに、鎌倉は僕がずっと住んでいたニースの姉妹都市でもあるんですよ。市長をはじめ、いろいろな人と知り合うこともできたし、自分にとって何かと縁のある土地だと思う。これだけすばらしい暮らしをさせてもらっているからこそ、ギブアンドテイクじゃないけれど、自分なりに鎌倉のことをいろいろな所で紹介できればと思っているんだよね。

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そのアクションの一つとして、ナイスとも読める「NICE(ニース)鎌倉」っていうロゴを作ったりもしたし。街のことをいろいろ調べていると、ニースも150年前まではフランスの一都市ではなくてニースという国だったし、鎌倉も鎌倉幕府があった。共通点がいろいろあるし、ここで何か面白いことができたらなと思って、YouTubeチャンネルで鎌倉の風景やお寺やお店紹介をやったり、自分なりに楽しく情報発信しています。

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誰かの笑顔のために走り続けたglobeの日々。これからは自分の笑顔のために生きることに決めた

-海が隣にある暮らしの中で、精神面での変化などはありましたか。

50歳は、ここに住むには本当にいいタイミングだったと思う。それまでの半世紀はとにかくがむしゃらに生きていて、もうglobeの日々を覚えていないくらいのスピードで過ぎてしまったから、50歳になって、仮に100年生きるのであれば、「残りの半世紀をどう生きていこうか。だって50歳だよ。ここで人生、考え方変えないとヤバイぞ」とスイッチが入ったんだよね。もし鎌倉に来ていなかったら、そんなこと考えなかったかもしれない。

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今まではいつも誰かのために、夢を実現させることしか考えていなかった。僕、寝ている時の夢って見たことないんですよ。夢を見そうになると起きてしまって。目が覚めている時に誰かと話す夢をどう実現させるかだけを考えて生きていましたね。だから失敗もしたしボロボロにもなったけど、成功もした。でも、毎日があまりにも早く過ぎてしまったから、そういうことをあまり覚えていないんだよね。親父のように前半戦も一分一秒自分の好きなように生きていたら、生きる時間をもっと長く楽しめていたのかなとは思いますけどね。

-それに気づかせてくれたのが、この鎌倉だと…。

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そうですね。鎌倉のように自然のある場所が、こういうことに気づかせてくれるんじゃないかな。自分に笑顔で生きるからこそ、一分一秒をかみしめながら楽しめる。そんな考えになったのは、ここで暮らすようになってからだから。家から歩くとすぐに海がある。妻も娘も犬も猫も、ここで暮らすことをみんなが喜んでいる。最終的にここで死ぬかといったら、もう2、3回は引っ越すと思うけどね(笑)。それでも、ここは本当にすばらしい場所であることには違いないですよ。

「夢はうるさいジジイです(笑)」これまでできなかったことを自分に許してあげる今、思うこと

-鎌倉に住み始めて、新しく始めたことはありますか。

サーフィンを始めました。今までは、僕の好きなことは全部禁止されてきたからね。怪我や故障をするものはダメ。アンティークカーや古着が好きだけど、汚れて見えるからダメ。 “globeのマーク・パンサー”というイメージから外れるものはすべて禁止。2歳から芸能活動をしてきて、すべてがダメダメだった。それが50歳になって全部自分でやろうと決めて、事務所も辞めた。すぐに好きな車を乗るようになったし、海に入ってサーフィンも始めたんですよ。大好きなセレクトショップは「OSHMAN’S」で、サーフブランドが大好きな少年だったから。

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ここに来て初めてビーチに行ったら、「globeのマーク・パンサーだ」とローカルの人達が興味を持ってくれて友達になることができました。ローカルの人は普段何となく怖いイメージの人達が多いんだけど(笑)。でも、globeの良さってそういう所にあると感じるよね。ほぼ毎日海に入っているから、サーフィンもだんだん上手になってきています。半年経った今は、混雑していても怪我をせずにサーフィンができている。毎日コツコツやるのってすごい大事だなと思いますね。

-地域の方達とは、どんな交流を持たれているんですか。

今着ている、胸元に僕がサーフィンをしている写真が写っているTシャツは、4ruleというお店をやっている地元のサーファーの先輩が誕生日にくれたものなんですよ。こういう人とのつながりってすごく大切なことで。もしかしたら、前半世紀はそんなことを考えもしない自分がいたかもしれない。でも、生き急ぎ過ぎた過去があるからこそ、きっとめちゃめちゃ楽しめる今があるんだろうね。

-本当に生き生きとされてますね!自分が子どもに戻っている…そんな感じしませんか。

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ほんとにね。今の夢は、うるさいジジイだもん(笑)。エレキギターとか弾いて、「おじいちゃん、やめて!」「うるせー!」って会話が飛び交うみたいなね(笑)。自分が楽しくなきゃもったいない。ここからですね。

それに人生の早い時期に気づいてくれれば面白いなと思っていて、僕がもっと早くにやっておけばよかったと後悔したこととか、娘にはそんな話をしょっちゅうしていますよ。楽しむのは楽しむでいい。でも、がむしゃらにがんばる時期やお金を働かせる時期もいつか来るだろうしね。だから娘には、これからのために役立つ教育を今少しずつしている所ですよ。

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インタビューさせていただいている最中、マークさんの言葉や表情から今の海辺の暮らしを心から楽しんでいる様子がとても伝わってきて、自分もこれから歳を重ねることがとても楽しみに思えてきました!

続く後半(8月18日13時公開予定)では、「一人でも生きていけるように、子どもには何でもやらせてきた」という、マークさん流子育て法や子どもが海とふれあう際の親の心掛けなどを伺っていきます!さらに、最近の活動やこれからの予定など、マークさんの最新情報が満載なので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

マークさんの情報はこちら!
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減らない海辺の事故、毎年平均30人もの子どもたちが犠牲となっている現状を変えるために活動しています。海辺のワクワクを安全に。noteでは最新の活動とメンバーの想いをお伝えします。私たちの活動は「海と日本PROJECT」の一環で実施しています。http://uminohi.jp/